浦和で行われた、講演会「子どもの根っこは遊びで育つ」 に行ってきました!


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天野秀昭先生: 日本で最初のプレーリーダー。
「自分の責任で自由に遊ぶ」冒険遊び場づくりに30年以上携わっている。
また、18才までの子ども専用電話「チャイルドライン」を日本で初めて立ち
上げる。現在、大正大学「のびのびこどもプロダクトコース」特命教授。

による講演会でしたが、話を聞き始めて、ものの10分で引き込まれ、

「来てよかったー。サークルのみんなにも聞いてもらいたい!行政担当者にも聞いてもらいたい!」

と、心がざわざわしはじめました

講演会に申しこんだのは、近くの別所沼公園で毎月ひらかれている「よちよちパーク」にて、受付にいた「種の会」の会員さんから

「これ、すっごく面白いから、よかったら行ってみて」

と、チラシを渡されたのがきっかけ。
私が「よちよちパーク」にはじめて行ったときのことでした。
その方の「すっごく」がどうにも胸にひっかかり、普段、講演会といえば無料のもの専門の私でしたが、ついつい重いはずの腰をひょいとあげてしまった次第です。(たかが500円で大袈裟ですね。。。スミマセンm(_ _)m

でも、よかった!
本当に、全国のママ・パパ・行政担当者に、聞いてもらいたい!内容でした。
私のつたない文章で、とうていお伝えできる内容ではありませんが、備忘録も兼ねて概要を書かせていただきます。

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◯ ひとは、他の生物と比較し、非常に広い範囲に分布している。
ひとが非常に未熟な状態で産まれてくる理由。
それは、その環境に適応するかたちで、産まれて以降に体がつくられていくということ。
2才くらいまでに自律神経系ができる。
屋内でエアコンをきかせた生活(空間を人間側に合わせる)ばかりしていると、自律神経系が使われず、
風邪などに対する抵抗力やストレスへの対応力がつかない。
屋外で子供を遊ばせることの重要性。
◯ 冒険遊び場発祥地のデンマークは、非常に寒い地域ですが、氷点下10度を超えない場合は、外で子育てするのが標準。
◯ 「心が折れるくらいなら、骨が折れる方がマシだ」(と言った方がいます。)
日本の大人は、骨を折ることにはとても神経質。そして心は平気で折っている。
それが日本の、安心・安全。
◯ 「鬼ごっこ」これは遊びですが、でもそれが強制であったら、その子にとってそれは遊びではない。
遊びとは、「やってみたい」という動機があるもので、「やってみたい」がなければ、それは遊びではない。
「やってみたい」とは、その人の世界が外側に出てきたもの。
◯ みんなと遊べないとダメというのは間違い。
1人でしか共有できない遊びであれば1人でもいい。
みんなと遊べる環境に置いてあげ、その上で本人に選択させる。
◯現在、少子化で、子供から見ると大人が多すぎる環境。
昔は、子供が圧倒的に大人の目からエスケープして遊んでいた。
大人は、ツボだけ押さえてあとはやむおえないといった環境。そして、子供の中には「ガキ大将」がいた。
子供は子供社会の中に、小さい時から入っていた。
◯ 「やってみたい」からはじめることには「やーめた」もあり。それが、遊び。
やり遂げる必要なんていうのは全くなし。
「やり遂げる」という価値観や根気を育てるのは、教育。
遊びに目標設定は、あってもいいけど、重要ではない。
落とし穴を掘っていたら、土器のようなものがが出てきた?
竹とんぼを作ろうとしたら、おでんの串が出来あがった?
左右が対象ではない竹トンボだって、ちゃんと飛ぶ。削って薄くし、左右の重ささえ同じにすれば、ちゃんと飛ぶ。
正解は1個ではない。
「ま、いっか」が遊びの真髄。失敗に対する適応力がつく。
「やり遂げる」ばかりでは、子供は、失敗することを恐れ、失敗しないように生きるようになる。
それでは不意打ちをくらったときに、自分で道を切り開いていけない。
◯ 子供は、自分を育てようとする力を持っている。
その力をもっと信じなければならない。
◯教育とは、大人が評価の軸をもっている。遊育は、子供が評価の軸をもっている。
プレーパークでは、大人は何もしない。ただ、子供に「やってみたい」と思わせる仕掛け(配置の仕方など)を用意するだけ。
プレーリーダーが、子供からちょっと離れたところで「何か」をやっていると、子供が「教えて!」と寄ってくる。
「教えてあげる」ではなく「教えて!」と言ってくるのを待つ。
◯ 園というのは、大人の都合で子供の主体を四六時中無視することができる環境。
全児童対策(全児童を園に入れさせる)という政策で、子供が、自分が主体なんだと実感するチャンスが失われつつある。子供の主体ののっとり。
不快な状態が続くと、人間の感情・気持ちというのは、壊れてしまう。
だから子供は、相手の求める自分になり、主体を渡そうとする。
子供には、「誰が自分の命を握っているか」をいち早く見分ける能力がある。
感情を抑え、快も不快も我慢ができるようになってしまう。
そうなると、本人にとって、生きている実感がものすごく乏しい。
やりたいことをやらない。無感動。無関心。
関心さえ持たなければ、心は動かない。
そうしなければ生きてこれなかった。そういう子供が今、増えている。
◯ 昔も、(子供の主体を無視し)コントロールしようとしてはいたが、子供が多かったのでなかなかできなかった。
今は少子化で大人が多く、コントロールができてしまうので、危ない。
◯ プレーパークでは、親だからできないこと、それをプレーリーダーがやってくれる。
子供がもっと広い社会に早くから触れられるように。
親だから聞けない話というのもいっぱいある。
子供にとって、親以外、外で相談できる人をどれだけ増やすか。
斜めの関係を作っていく。預けたり、預かったり。
親自身が、我が子以外の子をいっぱい知ること。

元気な子供
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上記、講演会を聞きながらの私の「走り書き」ですので、間違っているところがあるかもしれません。
概要を伝えるために、書いたものです。そのつもりで読んでください。すみません。。。

天野秀昭先生の講演会がお近くで開催されるようであれば、是非行って、直にお話を聞いてみてください
例を交えて楽しく話してくださるので、胸にスッと入ってきます。
講演会の後、外の椅子で、先生がお弁当を食べながら質問に答えてくださる時間がありました。
緊張しながら話しかけてみましたが、SORAのこともあやしてくださり、とても温かい方でした(*^-^*)

本当に、こういうことを大人(親)に教えてくださる方が、日本にはもっと必要だと思います。
聞けばスッと胸に入ってくる内容でも、実際にわかっていない大人(親)は多いと思います。

お問い合わせは、こちらまで。

<日本冒険遊び場づくり協会 ホームページ>
こちらをクリック☆こちらをクリック☆
ついつい、熱くなってしまいました!
でも、日本にはこういった冒険遊び場がもっともっと必要だし、その必要性も、もっと認知されていかなければならないと思います。
お近くにプレーパークがない方は、是非、これからの子どもたちのために一歩を踏み出してください。
日本が変わるかも!しれませんよ。

(追記:2011/08/29)

昨日、プレーパークの夏祭りに行ってきました
プレーパークの雰囲気が伝わるかな~?
画像をアップします。

パン生地を50円で購入。
(夏祭りのイベント「あそぼうパン」です。
普段のプレーパークでは、「自分で焼きたいものを持参&勝手に焼いてネ」というシステムです。)
生地を竹に巻きつけて、直火で焼きました。
大体、10~15分くらいで出来上がるよう。

あそぼうパン
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出来上がったパンは、香ばしくてものすごく美味しかった!
あまりの美味しさに、感激してしまいました☆

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コンビカーやリアカーなども、自由に使えます。
(普段の公園では、お友達のおもちゃを勝手に使って叱ったり、知らない子にいつの間にか使われていたりして、ママは必要以上に神経質になっていませんか?)
プレーパークでは、皆、思い思いに遊んでいますよ。

あとは定番の泥んこ遊び♪
自然物、特に、水・砂・土(泥)を使った遊びというのは、子ども達の心身を開放し 「本来の自分」 を表に出しやすくしてくれるようですよ。

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タイヤブランコも、面白かったですよ~。
このブランコ、前・後ろだけでなく、弧をえがいて回るんです!
こんな危険なの、公園にはなかなか設置されていませんよ~(笑)
小学生くらいの子達は、立って乗り、
子供同士ですっごいハードな遊び方をしていました Σ(゜Д゜ノ)ノ

( 後方には「流しそうめん」をしている方がいますね~ (*´艸`*)

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